イタリアの窓から

〜イタリアの暮らしのスケッチ〜クリスマスのサプライズa piano house 3

さて、クリスマスイブ。

主人と子供の友人をマルペンサ空港に迎えに行く。
春から夏を経て、ずっと頑張ってきた子供達。
イタリア語も、来た当時は私の助けが必要だったのに、
今じゃ逆転、
すっかり使いこなし始めた。
子供は早い。
半年。
半年で現地の友達の
早口のおしゃべりも理解するようになり、
レポートも書けるようになってきた。
友達やサッカークラブにも慣れ、
辛い時期を乗り切った今、
どんなにこの再会が嬉しいことかしら!!
さあ、楽しいクリスマスを過ごしましょ。

「おかえりなさい!
元気だった〜?
自慢のusedプジョーも、
修理したおかげで順調よ。
夏は暑くて大変だったってね。」

日本からの子供のお友達も一緒に来てくれて、
とびきり嬉しい到着ロビー。
いつもスカイプしてるとはいえ、こんなに嬉しいことはない。

「さあウチへ帰ろ。
とにかく疲れたね。
 、、、でも、
ちょっと寄り道していい?」
「え?!ダメダメ、まず休みたいから
早く帰りたいよ。」
「そんなこと言わずに。。。」
「なんでなんで、早く帰ろうよ〜💢」

すったもんだしながら
最後の角をアパートとは反対の方へ曲がる。
不機嫌な主人。。。

「じゃじゃ〜〜ん、
はい、着きました!!!
新しい我が家です
!!!」
「・・・・」
なんのことかさっぱりわからず、
キョロキョロ見渡す主人。

「あのね、ルイーザの紹介で、
ここに引っ越したの、一昨日。
でも心配しないで、こんな大きなうちだけど、
特別ディスカウントで
お家賃は前のアパートと同じだから。
しかもピアノ付き。
っていうかピアノに家が付いてきた!」

そうこうして、門を開けると
車はゆっくり庭の駐車スペースに入った。

イタリアの窓から